2010/07/08更新

千葉県が県庁ホームページにて 脳脊髄液減少症の病院を公開

2009/3/6

千葉県いすみ市で脳脊髄液減少症講演会が実施されました。

2008/7
千葉県教育委員会は脳脊髄液減少症に対する新しい取り組みとして下記の内容を明らかにしました。
 
★ 子ども支援チームのホームページに千葉県教育委員会(子どもの健康のコーナー)
   がリンクする事。
★ 脳脊髄液減少症に関する研修を保健担当者のみでなく管理職や新規採用者に対し
   ても行うようにする。
★ 脳脊髄液減少症による長期欠席者に学習面を含めた様々な対応が出来るよう支援
   する。
 
千葉日報でその内容が記載されました
2008/2/29


千葉県茂原市で篠永教授を向え行われた講演会に350名を超える皆様が聴衆に来てくださりました。
 
その多くは行政関係者 教育関係者と伺っております
ご協力くださいました。また運営くださったスタッフの皆様には心より御礼申しあげます。
大成功ありがとうございました。

2008/1/26

1月26日松戸で開催されました 講演会は大成功の元終えることができました。 約200名近いかたのご来場がありました。

 
中川先生の講演はとてもわかりやすい また三題の体験も素晴らしい内容でした ご来賓の千葉県 松戸市の かたがた心より御礼を申しあげる次第でございます

2007/11/21

今日11月21日 船橋において篠永教授を迎えて 講演会が盛大に開催されました
当然会場は満場で なんと 300名を超える聴衆者で埋め尽くされました
遠くは熊本県からも来られている方も多数みえられ、本当に素晴らしい講演会でした
行政担当者・関係者の方も見えられました。
 
スタッフの皆様 後援くださった 千葉県 船橋市 そして
さざんかG子育て支援チームの皆様には本当にお世話になりました。
 
そして篠永先生
ご苦労様でございました ありがとうございました

2007/11/17


脳脊髄液減少症セミナー

「脳脊髄液減少症」とは交通事故やスポーツ外傷等身体への衝撃によって脳脊髄液が漏れ続け、髄液が減少することで、頭痛、めまい、耳鳴り等多様な症状が現れます。いつでも、誰でも遭遇する日常的な出来事によって引き起こされる身近な病気のことです。

日時 平成19年11月17日(土)14時から
場所 ふれあいセンター(東金市田間421番地・Tel:0475-50−1230)
入場 無料
講師 鈴木伸一先生
主催 東金生活と環境を守る会
共催 脳脊髄液減少症・子ども支援チーム
後援 NPO法人脳脊髄液減少症患者・家族支援協会
   脳脊髄液減少症患者支援の会

大成功で幕をとじる!!

会場は満場 100名以上の方で一杯となりました
鈴木先生のお話がとてもよかったと すぐに数人の方からお電話いただきました。 
 
講演会の始まる前には 「報道ステ」の放送を流したこともあり、聴衆者の関心はものすごく高いものでした



脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)について千葉県議会での質疑応答はこちら
   
2005/2/定例会(堂本知事が脳脊髄液減少症に強い関心を!!「個人的に関心があり勉強したい専門家からいろいろ聞いてみたい)と 詳細は↓議会ネット放送で

平成15年12月16日

千葉県議会が小泉総理、坂口厚生労働大臣宛の「低髄液圧症候群」に対する意見書を可決!
 
12月16日正午、千葉県庁にて堂本暁子千葉県知事に、5600名分の署名用紙(千葉県内に低髄液圧症候群診療箇所推進要望書)が、千葉低髄液圧症候群患者会の方々より手渡された。
堂本知事から、『この問題は一国の問題ですので、県としても総理、厚生労働大臣に要望書を提出し皆さんに協力させていただきたい』というコメントをいただきました。

・2004年1月13日 坂口大臣と面会要望書を提出

※詳細は千葉県庁ホームページをご参照ください。
http://www.pref.chiba.jp/gikai/1512/ikensho1512.html
 
千葉県内の「低髄液圧症候群」の患者さんたちは、地元に治療できる病院がないため、県外に治療に行かねばならないという現状がありました。県外の病院への通院は、時間と費用の両面において、患者さんたちの大変な負担となっています。
そこで千葉患者会を発足して、千葉県内に「低髄液圧症候群」治療病院設置を求める要望書を、堂本知事に提出する署名運動を推進していくこととなりました。
約1ヶ月間の署名運動で、5600名の署名が12月16日付で集まりました。
千葉患者会から当協会に、『知事に対し病気の説明をしてほしい』という要望があり、千葉患者会、当協会代表理事、当協会副理事長、医師2名が、堂本知事と会見し、その後の記者会見にも参加しました。
 
記者会見後、県議会で「意見書」が、県会議員98名全会一致で賛成可決となりました!
この病気を推進する「意見書」が、千葉県議会で可決されたことは、他の政令都市におきましても大きな希望であります。行動すれば必ず結果が出る例だと思います。
 
なお年内に千葉県議会議長が坂口厚生大臣に「意見書」を手渡す運びになっております。
○低髄液圧症候群(髄液が漏れる病気)の治療推進を求める意見書について
 
 低髄液圧症候群とは、交通事故、スポーツ障害、落下事故、暴力、その他頭部や全身への強い衝撃によって、脳脊髄液が慢性的に漏れ続けるという病気であり、この病気の症状は、頭痛、首や背中の痛み、腰痛、めまい、吐き気、視力低下、耳鳴り、思考力低下、うつ症状、睡眠障害、極端な全身倦怠感など様々な症状が複合的に現れる。
 これまでの医療現場においては、原因が特定できず、「怠け病」あるいは「精神的なもの」とされ、患者の肉体的、精神的苦痛を軽減することはおろか、むしろ理解されることなく、苦痛を助長する現状であったが、最近この病気に対する治療法(ブラッドパッチ療法)が開発され、その治療効果が明らかになってきたところである。
 しかし、全国的にもこの治療を行う病院は少なく、この治療を行う数少ない病院に患者が殺到している。
交通事故と「むち打ち症」は、切っても切れない関係であるが、現在は国において、むち打ち症の治療に低髄液圧症候群の治療が認められていない。
 よって、政府においては、以上の現状を踏まえ、低髄液圧症候群についてのさらなる研究の推進とブラッドパッチ法を含め「むち打ち症」の治療法の早期確立を強く求めるものである。
 
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
 

【提出先】内閣総理大臣 厚生労働大臣

平成16年8月29日14:00〜16:00

ホテルポートプラザ千葉にて 明舞中央病院
中川DRをまねき 医療セミナー「脳脊髄液減少症について」が開催された。千葉県脳脊髄液減少症患者支援の会主催だ。
県からの来賓や多くの地方議員一般の方あわせ約80名ちかい
方が参加し大成功で終了したとのこと。


2005/5/23千葉県県議会 会議室において

今日 午後 3時半〜5時
千葉県県議会棟 会議室において
千葉県 第一回脳脊髄液減少症勉強会がおこなわれました。
講師には 国際医療福祉大学付属熱海病院 脳神経外科
篠永正道教授 をお迎えして盛大に行なわれました。
 
多くの千葉県の職員の皆様 
(健康・教育・病院、その他関係部署の皆様)
千葉県 他府県からの市県会議員 千葉県患者支援の会の皆様 多数のマスメデア NPO鞭打ち症患者支援協会、千葉県所属の会員の皆様が参加されました。

 


2005/5/23日朝日新聞24日毎日新聞千葉県版にそれぞれ脳脊髄液減少症の記事が記載されました。
2005/5/29


29日毎日新聞全国版朝刊
5面 「みんなの広場」に「髄液漏れに苦しんだ35年」と題して千葉のご婦人が35年間の闘病生活を振り返ってご自身の想いを投稿されています。
 
本当に感動しました すばらしい内容です。


2006/6/24
千葉県の東金市議会で脳脊髄液減少症治療推進・研究推進の意見書が全会一致で採択されました。
船橋市議会 市川市議会でも採択されました

2007年8月6日

千葉県庁 8月6日 午後2時植田副県知事に 午後3時榎本教育次長にそれぞれ要望書を提出しました
詳細はトップページ 実態調査要望のアイコンをクリックしてください


千葉県県議会の質疑応答

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
2003.12.05
平成15年12月定例会(第3日目)
2004.03.08 : 平成16年2月定例会(第4日目) 本文 2004.03.11 : 平成16年3月  予算委員会会議録 2004.11.29 : 平成16年12月定例会(第4日目) 本文 2005.2.2平成17年 2月定例会 2005.6月定例会  予算委員会会議録
2005/12月
平成17年12月定例会
2006年平成18年9月定例会(第5日目) 平成18年12月定例会(第3日目) 平成19年2月定例会  予算委員会会議録

山崎とよこ千葉県県会議員
2003.12.05
平成15年12月定例会(第3日目)

質疑(山崎議員)

 次に、低髄液圧症候群についてお伺いいたします。
 低髄液圧症候群とは、交通事故、スポーツ障害等により、頭部や全身への強い衝撃によって脳脊髄液が慢性的に漏れ続けるという、そのような病気でございます。この病気の症状は、頭痛、首や背中の痛み、腰痛、目まい、吐き気、視力低下、耳鳴り、思考力低下、うつ症状、睡眠障害、極端な全身倦怠感、つまり慢性疲労でございますけれども、そのようなさまざまな症状が複合的にあらわれます。専門医にかかっても原因が不明で、怠け病、あるいは、最終的には精神的なものとの判断をされてしまっておるのが現状でございました。交通事故等によるむち打ち症患者は、現在、20万人以上いると言われております。これまで多くの人々が半ばあきらめた状態で、日々苦しい思いで過ごしてきました。
 ところが、最近、この病気に対する治療法──ブラッドパッチ療法と申しますけれども──が開発されまして、その治療効果については、テレビ、雑誌等にも紹介をされております。また、この治療に関する医学的論文も通り、世界頭痛学会においても反響を呼び、大きく注目を浴びるようになりました。現在、この治療、ブラッドパッチ療法は、全国で25カ所の病院で行われるようになりました。しかし、千葉県においては、この治療を行う病院は1カ所もありません。
 そこでお伺いいたします。千葉県においても、この病気と患者の置かれている現状を認識していただき、県立病院におけるブラッドパッチ療法を行っていただきたいことをお願い申し上げる次第でございます。御見解をお伺いいたします。
 
県の回答
県立病院におきまして、低髄液圧症候群の治療法でございますブラッドパッチ療法を行ってはどうかとの御質問でございます。交通事故によるむち打ち症などに起因いたします低髄液圧症候群の治療の1つでございますブラッドパッチ療法は、現在、研究段階というふうなものでございまして、その有効性が、問題点を含めまして、まだよく解明されていないというようなことから、医学界の評価はまだ定まっていないというふうな状況だと理解しております。このため県立病院といたしましては、当面、研究の進展状況、国の動向などの情報収集に努めていきたいというふうに考えています。

山崎県会議員
これは本当に皆様も身近な病気でございます。名前だけが難しいものですから。実はむち打ち症という、そういうようなことでよく言われております。交通事故とか、あるいは子供さんの時代に頭を打ってしまったとか、あるいは転んでしまったとか、そういうようなことがもとで髄液が漏れ続けてしまって、それがもとで大変重症な状況になって、どこへ行っても治らない、どこへ行ってもわからない。そして、最終的には精神障害ではないかという、そのような診断を受けて、既に障害手帳までいただいた方もいらっしゃいます。ところが、最近、それがそうではないということがわかって、治療を受けて、そして見る見る回復をしているわけでございますので、ぜひ千葉県の中でも治療できる病院ができれば、本当に患者の皆さん、喜ばれます。大勢の方が、今、それを期待しておりますので、ぜひ御検討いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。




2004.03.08 : 平成16年2月定例会(第4日目) 本文

赤間正明千葉県県会議員

質疑(赤間県会議員)

次に福祉問題、脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)についてお伺いします。
 さきの議会で取り上げたこの問題について、千葉県において意見書が採択されたことで、全国から大変な反響が寄せられております。なぜなら、この病気は交通事故等により、だれもがあすにも当事者になる可能性が高いからであると思われます。事実、むち打ち症患者数は20万人以上いると言われております。事故後数年にわたり頭痛、目まい、吐き気等のさまざまな症状があらわれ、日々苦しい思いで過ごしてきたのが実情です。ところが、この脳脊髄液減少症に対する画期的な治療法、ブラッドパッチ療法が開発され、その治療効果についてはテレビ、雑誌にも紹介されています。むち打ち症とか慢性疲労症候群と言われている患者を検査して脳脊髄液減少症と診断された患者率は約8割です。
 千葉県においては、現在、千葉リハビリセンターにより国のモデル事業として高次脳機能障害に関する研究が進められておりますが、その調査によれば、事故等による外傷で高次脳機能障害になっている方は全体の76%と聞いております。したがって、何らかの外傷によって高次脳機能障害になっている方の約8割が脳脊髄液減少症の可能性があるということになります。このことが明らかになれば重大なる発見につながると思われます。だからこそ千葉リハビリセンターにおいて脳脊髄液減少症についての調査・研究を進めるべきと考えます。
 そこでお伺いいたします。
 千葉県こそ全国に先駆け脳脊髄液減少症の実態把握、治療研究に努めるべきと考えるが、現在、高次脳機能障害者における脳脊髄液減少症患者の実態はどのようになっているのか、お伺いいたします。


県回答

まず初めに、現在、高次脳機能障害者における脳脊髄液減少症患者の実態はどのようになっているかとの御質問ですか、脳脊髄液減少症と高次脳機能障害との関連は未知の部分が多く、十分に解明されていない状況にあります。本県では平成13年度から国と連携しながら高次脳機能障害支援モデル事業を実施しているところですが、本県からの登録者32名の中には、脳脊髄液減少症の症状を有する患者は確認されておりません。

質疑(赤間議員)
最後に、脳脊髄液減少症の確認はされていないとのことでございますが、実際にどのような調査をされたのか、調査の手法についてお伺いします。実際は調査をしていないのではないと思いますけれども、正確に調査をすべきでありますが、どのように調査をされたのか、調査の手法について御見解をお伺いいたします。

県回答

それから、脳脊髄液減少症患者の数を高次脳機能障害者の中でどういう調査をしたのかということでございますが、今回、本県からの登録者32名の中にはおりませんという答弁の根拠でございますが、これはこの事業を実施しておりますのが国立身体障害者リハビリテーションセンター及び我々のところでは千葉のリハビリテーションセンター等と連携して行っておりますが、その登録患者数424名の中に、この症状の該当者はおらないということでございます。
 以上でございます。




2004.03.11 : 平成16年3月  予算委員会会議録

○山崎とよこ県議(委員)
 最初に、脳脊髄液減少症ということについて、お伺いいたします。これは皆様御存じかどうかわからないのですけれども、実はむち打ち症とか慢性疲労症候群と申し上げればおわかりかなと思うのですけども、実はその方の中で、外傷によるもの−外傷によってそうなった方、この検査をしましたら約8割の方が、脊髄から髄液が漏れているというようなこともわかりまして、今、漏れているのであれば、今度はその漏れている場所をふさいでしまえばよいということでブラッドパッチ療法と申しまして、自分の血液をとって、漏れている場所に注入します。そうしますと血液の凝固作用が働きまして、その穴がふさがりまして、髄液が漏れないような状態になります。
 このように、今まで長い間、苦しんでいた方がこの治療を受けてみるみる回復されております。このようなことが今約2,000の臨床例もございまして、患者の皆さん、とても喜ばれております。そういうような中で今回、お伺いをしたいと思うのですけれども、県内におけるむち打ち症及び慢性疲労症候群患者数の実態把握はどうなっているかまずお伺いいたします。

県回答
○梅田健康福祉部長 むち打ち症及び慢性疲労症候群の県内の患者数についてはその実態は把握しておりません。以上でございます。

○山崎とよ子委員
山崎とよ子委員 多分、そのようなお答えかなあと思いましたけれども、ぜひ、これからむち打ち症及び慢性疲労症候群の患者のうち、脳脊髄減少症と申しますけれども、その患者率、今までの臨床の結果ですけれども、約8割の方が漏れているということでございますので、本県においても県立病院とかあるいは他の病院もそうなんですけども、MRIとかRI等における髄液減少検査を行って、また、ブラッドパッチ療法の推進をぜひ図っていただきたいと思いますけれどもいかでしょうか。
県回答
◯梅田健康福祉部長 今、委員の御説明のございました脳脊髄液減少症とむち打ち症、慢性疲労症候群、これの因果関係等について、また、そしてブラッドパッチ療法の有効性、また、その問題点については脳外科学会でもよく解明されないというか、評価が定まっていない状況にあると認識しております。
 県立病院といたしましても患者さんからの御希望がございましたら、そのような療法を行っている医療施設を紹介する等は行いますが、ただ、この療法は健康保険でも収載されていない、いわゆる有効性の定まっていないものでございますので、そういう情報提供については行いますけれども、県立病院におきましては、今後とも引き続き研究の進展状況や国の動向等、情報収集に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。

◯山崎とよ子委員 ありがとうございました。
 現状ではそういうことなのかなと思うのですけれども、このブラッドパッチ療法、実はで、麻酔科のドクターだったらもう既にいつも行っている療法です。例えば、麻酔を髄液の方に注入します。そのときにどうしても穴があいてしまう場合があるのですね。それをふさぐために日常的に行っている療法で、もうほとんどの麻酔科のドクターあるいは脳神経科のドクターでしたらいつでもできる療法、常に行っている療法でございます。
 ただ、今、御答弁ありましたようにまだ保険適用にはなっておらないものですから、今、患者の皆さんがぜひということで厚生労働大臣の方にも申し入れもしているところでございますので、御理解もいただきたいなと思います。
 実は先日の公明党の一般質問の中でも、質問のあったものでございますけれども、実は高次脳機能障害のモデル事業を今、推進しております。その中でも、私いろいろ今までの例を見ますと、約半数の方がこの減少症じゃないかなって推察するわけでございます。
 そういう中で、先般、一般質問の中でも御答弁もありましたので、その中でのことなのですけど、千葉県の中では32名の方が、高次脳機能障害のモデル事業の登録者ということでございます。また、国立リハビリセンターの中では424名の方ということでございますけれども、その中で、この前の御答弁では確認がされていない−減少症ということの確認をされてない−ということでございましたけれども、その確認の仕方はどのようにされたのかをお伺いしたいと思います。
県回答
◯梅田健康福祉部長 この方々については、リハビリテーションセンターの方で患者さんの方、把握しておりまして、その方々の中でそのような症状、該当する症状はないということでございますので−きちんとした検査をした上で髄液漏れの症状はないということではございませんが−、一般的にそのような症状というものが、高次脳機能障害の方々にはないということでございますので、受け持っておられる先生方からはその症状はないものということで我々は伺っております。

◯山崎とよ子委員 今、症状はないと言われましたけれども、その髄液減少症の症状とはどういうことをお考えなのかお伺いしたいと思います。
県回答
◯梅田健康福祉部長 我々が聞いておりますのは、脳脊髄液が何らかの原因で減少しており、慢性的な頭痛、頚部痛、目まい、嘔吐、視力障害、倦怠、集中力・思考力・記憶力低下などの症状を呈する疾患であるというふうに聞いております。

◯山崎とよ子委員 ほとんど高次脳機能障害の頭痛とか、そういう激しいものは落ち着いて今はないかもしれません、高次脳機能障害の方は今、モデル事業の中に参加されている方はいないのかもしれませんけれども、ただ、記憶力の低下と申しますか、あるいは視力低下とか、そういう方はかなりいらっしゃると思いますよ。ですからどういうような調査をされたのかすごく疑問です。それは今、仕方がない状態かなと私も思います。減少症ということをまだ見る目といいますか、そのようなとらえ方、それが新しいものですから、まだわからないのかなって、それは私も思いますので、これからぜひ、千葉県の中でも高次脳機能障害モデル事業の中で、ぜひ、そのような研究調査も含めてとり行っていただきたいなと思います。
 御見解をお伺いいたします。
県回答
◯梅田健康福祉部長 ただいま委員の御発言されましたことを我々としても県立のリハビリテーションセンターの方で、高次脳機能障害について研究されておられますので、その先生方にお伝えしたいと考えております。

◯山崎とよ子委員 ありがとうございます。
 それでは次に、実はこの減少症の症状ですけども、実は学校の現場で非常にこの原因があるということでございます。実は、ある方の場合ですけれども、流山市にお住まいの方です。中学生の時に部活でトロンボーンを吹きました。そのときに腰に力が入りまして、それがもとで髄液が漏れました。ずっと漏れ出しまして、当初はこれが何が原因なのか全くわからなくて、大変苦しい思いをされました。もちろんそのときから朝になると起き上がれませんので、当然登校拒否という形になります。そのように大変苦しい思いをされたということを伺っておりまして、御本人にもお会いしました。もう今は学校に元気で行っております。定時制の方に行っておられます。そのときのお母さんの手記が、読売新聞の夕刊に載っておりましたので、ちょっと読ませていただきたいと思います。
 私の医見−医見というのが医療の医ですけれども−、「患者の声に耳を傾けて、千葉県流山市、今、17歳の娘は5年間、頭痛、吐き気、立ちくらみなどの症状で苦しみ、通学もままならず高校は中退しました。日常生活の支障を来すようになってしまいましたが、病院の検査結果はどこへ行っても異常なしでした。結局、原因不明のまま病院を転々としましたが、昨年8月に東京の病院で、低髄液圧症候群と診断されました。髄液の硬膜外に本人の血液を注入するブラッドパッチ療法を2回受けると、10月からは通信制の高校に通えるほど、症状が改善しました。年齢的なこともあり、心因性、親の側の問題と言われ、つらい状態で苦しんでいることを医師に理解してもらうということの苦しさを痛感いたしました。
 低髄液圧症候群ではないでしょうかとのこちらの問いに対して、医師はそんなことはないと、言下に否定されたこともありました。専門家なら最新の医療情報を身につけながら患者の声にも耳を傾けて、新しい治療法に取り組んでほしいと思います。」
 このような意見が載っておりましたので、御紹介をさせていただきました。このように学校現場でも大変そういうケースがあると思いますので、これから実態調査等も行っていただければと思いますけれども、御見解をお伺いいたします。

県回答

◯清水教育長
 現在、学校におきまして、むち打ち症及び慢性疲労症候群の実態は把握しておりません。なお、実態把握にはそういった症状の判定や、あるいはその病気に関するプライバシー等の扱いに難しい課題があるというふうに考えているところでございます。

山崎とよ子委員 

実は、高次脳機能障害の方の関係で、学校現場にそのような調査が回っているのではないかと思います。そういう中で、そこの中に項目を1つ入れていただければ、把握できるのではないかと思います。あくまで脳脊髄液減少症は外傷から来るということが基本ですので、これを見ていただければ、かなりはっきり見えると思いますので、ぜひ、項目の中に入れていただきたいと思います。
 御見解をお伺いいたします。

県回答
◯清水教育長
 現状では、先ほども答弁ございましたけれども、医学界における評価が定まっていないこと、学校での健康診断項目に含まれておりませんことから、実態の把握は、現在では困難であるというふうに考えているところでございます。

◯山崎とよ子委員 
今、不登校とかいろいろな問題があります。その不登校といっても、ただ学校に行きたくないとかということばかりではなく、実際に体の具合が悪くて行かれないという方も大勢いらっしゃると思いますので、そういうような観点から見ましても、ぜひ、この調査というのはしていただきたいと思います。
 見解をお伺いいたします。

県回答
◯清水教育長
 先ほども御答弁申し上げましたけれども、健康診断項目に含まれておりませんことから、学校としてその実態の把握というのは、なかなか難しいのではなかろうかと考えております。

◯山崎とよ子委員
 何回も言ってもあれですから、何とかよい方向の御検討もぜひしていただきたいことを要望いたします。
 次に、ちょっと順不同ですけれども特定疾患の方に移らせていただきます。
 今、難病と言われて大変苦しんでいらっしゃる方が大勢いらっしゃいますけれども、その中のネフローゼの方、これは小児男性の場合は20歳まで助成があります。ところが20歳過ぎると、もう、ぱたっとこの医療費等の助成が打ち切りになります。大変重症の方は、入院退院も繰り返して医療費も高額でありますので、ぜひ、この点、重症の方には、この助成制度も続けていただきたいことを、要望させていただきます。
 実は、先ほどの脳脊髄液減少症と絡みますけれども、実は昨日、脊髄空洞症と脳下垂体腫瘍の方にお会いしたんです。この2人は、実は過去に物すごい大きなけがをしておりまして、事故に遭っておりました。それがもとでこの減少症といいますか、髄液が漏れて空洞症になった可能性も強いということを、私も専門家に伺ってまいりました。
 そのように今、難病、もう一生これは治らない、医療費の助成が仮にあったとしてもそれはただあるだけで、もう一生苦しい思いをしている、そのような方も実は、こういう外傷からくるものを拾い出せばかなり改善が図られると思いますので、こちらの方もぜひ推進を図っていただきたいなと思います。
 御見解をお伺いいたします。

県回答
◯梅田健康福祉部長
 難病と今、委員の方から御発言がありましたが、これについては、我々は特定疾患治療研究事業の一環で医療費の助成があるものと認識しております。それについてお答えをさせていただきますと、この事業は原因究明が困難であるもの、そして難治性、重症性及び患者数を総合的に勘案して、国の方でその治療研究、研究の発展に−研究を推進していくために重要であるという疾患について国の方で指定して、そして全国的に統一してデータを集めるために、そのようなことをしておるものでございます。ですので、対象疾患につきまして、国の方で決定されているところでございます。昭和47年の事業開始時は、4疾患でありましたが、今は45疾患となっております。これをどのような疾患について広げて行くのかについても国が決定することでございますが、この拡大については、今も我々要望しておるところでございますが、今後とも要望していきたいと考えております。以上でございます。

◯山崎とよ子委員 
長い間、苦しい思いをされて、本当に身体的な障害にもなっていらっしゃる方がいらっしゃいますので、ぜひ、この治療研究の推進を国の方にも強く求めていただくことを要望させていただきます。



2004.11.29 : 平成16年12月定例会(第4日目) 本文

山崎とよこ議員質疑

次に、脳脊髄液減少症の治療推進についてお伺いいたします。
 脳脊髄液減少症、これは低髄液圧症候群ともいいますけれども、これにつきましては、昨年の12月議会におきまして厚生労働大臣あてに議長名で意見書も提出をされました。この結果、おかげさまで、現在県下で非公開を含めまして3病院が脳脊髄液減少症の検査及び治療──ブラッドパッチ治療でございますが──を行うようになりました。ただし、今その病院に患者が殺到しており、1人でも多くの患者を救うためにも、せめて検査だけでも県立病院で行っていただきたい。これは、治療に当たっていられるドクターからの要望でもあります。
 また、京都府で実態調査が行われるとのことであります。全国で何と100万人以上いると言われております患者のためにも、ぜひ千葉県でも調査を行っていただきたいと思います。さらに、現在行われている高次脳機能障害支援モデル事業の中で、外傷による患者さんに対して髄液漏れの検査をぜひ行っていただきたいと考えます。今までの検査結果から見ますと、必ずその中で随液漏れの方が発見されるはずであります。
 そこでお伺いをいたします。
 随液減少症に関し、県として実態調査を実施すべきと考えますが、いかがでしょうか。そして、県立病院の中での検査及び治療の推進を早急に図るべきと考えます。御見解をお伺いいたします。
 また、県リハで行われております高次脳機能障害支援モデル事業の中において、随液漏れの調査をすべきと考えます。この点、御見解をお伺いいたします。

県の回答
◯説明者(山口忠則君)

次に、脳脊髄液減少症に関する実態調査をすべきと考えるがどうかという御質問でございますが、脳脊髄液減少症は、近年提唱され始めた概念でございまして、脳脊髄液が何らかの原因で減少することによりまして、頭痛、目まい、倦怠感、思考力低下など、その病態はさまざまでございます。また、診断基準及び治療方法につきましては、いまだ定まっていない状況にございまして、医学界の評価を待つものであるというふうに認識しております。このため、実態調査につきましては、今後の学術的な研究成果を踏まえて対応していくものと考えております。
 次に、県リハビリテーションセンターで行われております高次脳機能障害支援モデル事業の中においても髄液漏れの調査をすべきと考えるがどうかという御質問でございますが、脳脊髄液減少症と高次脳機能障害との関連は未知の部分も多く、十分まだ解明されていない状況でございます。本県では、県リハビリテーションセンターが平成13年度から国と連携をしながら高次脳機能障害支援モデル事業を実施しているところでございますけれども、本県からのモデル事業による登録者32名の中には、脳脊髄液減少症の症状を有する者は現在のところ確認されておりません。モデル事業の趣旨から、この事業の枠内で脳脊髄液減少症に特化した調査については予定しておりませんが、32名の登録者やその他の相談者に対しましては、この疾患についての情報提供を行うとともに、希望者につきましては適切な医療機関を紹介するなどの対応をとるよう、県リハビリテーションセンターへ要請したいと考えております

◯説明者(崎山 樹君) 私からは、健康福祉問題についての県立病院関連1問についてお答えいたします。県立病院では、脳脊髄液減少症の検査及び治療の推進を図るべきと考えるがどうかとの御質問ですが、脳脊髄液減少症については、科学的根拠に基づく病態解明、診断、治療方法等がいまだに確立されていない状況であり、県立病院としては当面研究の進展状況、国の動向等の情報収集に努めていきたいと考えています。
 なお、脳脊髄液減少症の検査については、合併症等の問題もあり、今後慎重に検討してまいりたいと思います。
 以上です。




2005.2.2平成17年 2月定例会
ネット中継 千葉県議会放送
http://www.pref.chiba.jp/gikai/chukei/meta/200502/0202_1.html

中継 44分33秒ごろ
赤間議員 質問


知事見解 1時間26分40秒ごろ

赤間議員 要望
2時間10分20秒ごろ

◯赤間正明議員

次に、脳脊髄液減少症の治療推進についてお伺いいたします。
 現在、我が国においては、交通事故等によるむち打ち症患者数は20万人以上いると言われております。事故後、その症状は長期間にわたり、頭痛、目まい、吐き気等のさまざまな症状が複合的にあらわれます。最近、このような症状は脳脊髄液の減少に起因していることが明らかになり、これを脳脊髄液減少症と言います。この治療にブラッドパッチ療法が開発され、その効果について世界的な医学専門誌「ジャーナル・オブ・ニューロサージャリー」で発表され、世界頭痛学会や脳神経外科学会においても反響を呼び、大きく注目を浴びております。
 昨年12月22日、私は、脳脊髄液減少症の治療推進を求める何と10万人を超える署名簿を患者支援の会の代表や公明党国会議員らとともに厚生労働省の西副大臣に提出しました。その模様は日経新聞やフジテレビ等でも紹介されました。そのとき副大臣と懇談したドクターの1人は、脳脊髄液減少症患者数は国民病と言われるほどの数になるはずと語っていました。また、多くの先生方が脳脊髄液減少症を認めることは、現代医学の常識を覆し、さまざまな難病克服の大きなきっかけになると指摘し始めました。
 今、京都府では患者の実態調査が始まりました。この千葉県は、全国で一番最初に脳脊髄液減少症の治療推進を求める意見書が全議員賛同のもと採択された先進県であり、堂本知事こそ一番最初に要望書を受け取っていただいた知事であります。千葉県から始まったその動きが、その後、新潟、和歌山、大阪、宮城、京都、奈良、三重、兵庫と全国に波及しています。全国の100万人以上とも言われる潜在患者が千葉県の取り組みに大変大きな期待を寄せております。ぜひその期待にこたえていただきたい。
 そこでお伺いいたします。脳脊髄液減少症の研究の推進とブラッドパッチ療法を含む治療法の早期確立を図るため、千葉県として大学病院等との連携により、交通事故等による脳脊髄液漏れ患者の実態把握をすべきと考えるが、どうか。また、県として脳脊髄液減少症患者に対する相談及び支援体制の確立を図るべきと考えるが、どうか。

○堂本知事 答弁
次に、脳脊髄液減少症の患者さんの実態把握をすべきだとの御質問でございます。脳脊髄液減少症及びその治療法については、平成15年の脳神経外科学会において研究発表が行われるなど、徐々に広がりを見せておりますが、その病態や治療の効果については、医師によっても見解や評価が異なるなど、さらに研究が必要であると聞いております。もっと確固としたエビデンスが示されて、そして学会でも統一見解が早くできたらいいと個人的には大変思っているところです。このため、脳脊髄液減少症の患者の実態把握、また相談及び支援体制の確立については、今後の学術的な研究成果を踏まえて対応していくようにしたいというふうに考えております。ただ、
個人的には、専門家にお会いするなどして、もっと詳しく知ってみたいという気持ちでおります。

◯赤間正明議員
それから、脳脊髄液漏れ患者の問題ですけれども、御答弁の中で今後の学術的な研究成果も踏まえてといったようなことで話がございましたけれども、他県でも千葉県の動きを参考にして、大きく大きく今動きが広がっております。研究の成果を待ってという、そういったことではなくて、知事も先ほど御自分でも研究したいとおっしゃっていただきましたけれども、ぜひ早期に支援体制の確立につきまして図っていただきたいと強く要望いたします




2005年6月定例会  予算委員会会議録

赤間正明委員


次に、脳脊髄液減少症問題についてお伺いいたします。5月23日、千葉県堂本知事より温かいメッセージをいただきまして、脳脊髄液減少症問題に関する勉強会が、県庁職員60人参加のもと、この分野の第一人者篠永正道ドクターをお迎えし、開催されました。この病気は、人気番組「最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学」や、昨日もフジテレビ「スーパーニュース」で放映されるなど、最近、非常に注目を浴びているとともに、全国の議会においては、千葉県に続き治療推進の意見書が採択され、奈良県においては実態調査が始まりました。そこでお伺いいたします。現在、千葉県内においても複数の有名病院で脳脊髄液減少症患者に対しブラッドパッチ治療が行われている。県立病院においては、患者に対し、これらの病院紹介などのアドバイスが行われているが、一日も早く千葉県循環器病センターなど県立病院で治療を行うべきであると考えるが、どうか。

◯崎山病院局長 脳脊髄液減少症の患者さんに対するブラッドパッチ療法につきましては、科学的根拠に基づく病態の解明や診断、治療方法がいまだ確立された状況であるとは申せないと思っております。医学界における評価がまだ定まっておりませんので、県立病院としましては、引き続き研究の進展状況や国の動向等の情報収集に努めてまいりたいと考えております。

◯赤間正明委員 特に千葉県は交通事故が多く、多くの患者の方がおられます。県内の病院は患者の予約であふれておりまして、他県まで大勢の方が通われている、これが現状でございます。ぜひ本県で取り組みを始めていただきたい。千葉県の堂本知事が要望書を最初に受け取っていただいて、その波動が今全国に広がり、全国でもいろんな署名が行われております。ぜひバックアップをしていただきたいと思います



2005.12.平成17年 12月定例会
○山崎県議
まず、脳脊髄液減少症についてお伺いいたします。
 県立病院におけるむち打ち症患者、脳脊髄液減少症の治療についてお伺いをいたします。
 交通事故によるむち打ち症やスポーツ事故等によって引き起こされる脳脊髄液減少症については、毎日のようにマスコミ報道がされるようになりました。明日もフジテレビで放映予定でございます。脳脊髄液の治療、あるいはこの情報については、脳神経外科医の中ではもう知らない方はいらっしゃらない、そういう状況までになりました。髄液減少症の患者の症状は多岐にわたります。頭痛、目まい、不眠、視力低下、耳鳴り、倦怠感、記憶障害等でございます。脳脊髄液減少症の治療であるブラッドパッチ治療によりまして、約75%の方が改善、そして、それも事故後、早期に治療を受けれれば100%に近い改善率との報告もされております。現在、元東京都の都立病院、現在は東京都の保健医療公社でございますが、そちらの中で都の職員でありますドクターが、現在40件の脳脊髄液減少症の治療でありますブラッドパッチを行っております。千葉県においても早期の治療開始を強く求めるものでございます。
 脳脊髄液減少症は、特殊なまれに見る病気ではありません。だれでも起こり得る病気、そして現在多数の県民の方が長年苦しい思いをされております。現代の車社会の中において引き起こされるむち打ち症、つまり脳脊髄液減少症は、まさに現代病と言っても過言ではないと思います。交通事故全国上位にランクされている千葉県の患者数は、他県にぬきんでております。患者の皆さんはどこに行っても診てもらえず、最後にはうつ病と言われ、生きながら地獄の生活を余儀なくされている現状を真摯に見詰めていただきたいと思います。一刻も早く県立病院で脳脊髄液減少症の治療を開始すべきであります。
 そこでお伺いいたします。
 どうして千葉県立病院では、検査及び治療を行うことができないのか。東京都と千葉県とはどこが違うのかお伺いをします。
 また、県立病院における治療について、局長がやると言えばすぐに開始できる状態にあるわけですから、即刻行うべきであります。局長の御決意をお伺いしたいと思います。
 次に、鑑別診断、相談窓口設置についてお伺いをいたします。
 現在、千葉県においては、千葉リハビリテーションセンターにおいて高次脳機能障害者モデル事業が行われております。この中にも必ず脳脊髄液減少症の患者が含まれていると思います。現在のところは、その検査も行っていないようでありますけれども、鑑別診断は可能ということでもありますので、鑑別診断はぜひ行っていただきたい。できる限りの診断及び調査を行っていただきたいと思います。また、患者にとって最も要望の強いのが相談窓口であります。県リハに相談窓口の設置をすべきと考えます。
 そこでお伺いいたします。鑑別診断並びに調査を行っていただきたい。また、千葉リハビリテーションセンターに相談窓口の設置をすべきと考えるが、どうか、お伺いをいたします。
 次に、むち打ち症患者の調査についてお伺いいたします。
 マスコミ初め患者から患者に伝わりまして、これまで表に見えなかったものがはっきり今見えるようになってまいりました。実態調査も行いやすくなったのではないかと思います。例えば交通事故やスポーツ事故等で体調がすぐれず、その症状が長期化している患者については、病院に対するアンケート調査によって把握できるのではないかと思います。この調査先は必ずしも脳神経外科とは限らず、内科、女性専用外来等を含めた調査が有効かと思います。実はある方は、東金病院の女性専用外来で受診し、髄液漏れが疑われましたので、他の専門病院に行かれて、検査、治療を受けて、今はもう既に社会復帰をしております。このような状況でございますので、県内病院におけるむち打ち症患者の実態調査を行うべきであると思いますが、どうか、お伺いをいたします。

○説明者(大槻幸一郎君)
まず最初に、健康福祉のうちの脳脊髄液減少症についての御指摘でございます。
 県立病院でこの検査、治療を行うことができないのかということと、東京都と千葉県との違いについての御指摘でございます。
 脳脊髄液減少症患者に対しますこのブラッドパッチ療法につきましては、科学的根拠に基づく病態解明、診断、治療方法がいまだ確立されておらず、医学界においても評価も定まっていないところでございまして、現在、健康保険制度も適用されておりません。したがいまして、現時点におきましては、県立病院として直ちにこれを採用する状況にはないものと考えております。引き続き、研究の進展状況や国の動向などの情報収集に努めてまいりたいと考えております。
 なお、都立病院でのブラッドパッチ療法につきましては、現在実施していないというふうに聞いております。
 次に、県立病院におけるこの治療について、即刻実施すべきではないかとの御指摘でございますが、御指摘の療法につきましては、まだ臨床例も少ないというようなことから、その病態や治療の効果についてまだ解明されていない部分もあるというようなことから、直ちに採用する状況にはないと考えておりますが、健康保険制度が適用されました場合には、県立病院においても患者の症状に応じて適切に対応してまいりたいと考えております。
 次に、千葉リハにおいて鑑別診断並びに調査を行うべきではないか、また、千葉リハビリテーションセンターに相談窓口を設置すべきではないかとの御質問でございます。
 千葉リハビリテーションセンターは、総合的なリハビリテーションを提供する医療機関でございまして、脳脊髄液減少症の検査及び治療に関しては専門外でございまして、脳脊髄液減少症を対象とした鑑別診断、調査や専門的な相談を実施するのは困難な状況でございます。なお、千葉リハビリテーションセンターでは、脳脊髄液減少症が疑われる方からの相談を受けた場合には、適切な医療機関を紹介するなどの対応をとることとしております。
 次に、県内病院におけるむち打ち患者の実態調査を行うべきであるとの指摘でございます。
 むち打ち症は、頭痛、首や背中の痛み、さらには腰痛、肩や腕のしびれ、目まいや耳鳴りなど、個人個人によって千差万別であるというようなことから、これらの原因及び症状すべてを把握することは非常に困難でございます。なお、厚生労働省が医療施設を利用する患者の実態を把握するために行っております3年ごとに患者調査を実施しておりますが、この中でもいわゆるむち打ち症という分類での集計はされていないのが現状でございます

○山崎県議
それから、先ほどむち打ち症のこと、脳脊髄液減少症のことでございますけれども、何回も何回も質問しても、全くどうにもならない答弁でございます。これで千葉県立病院というものが本当にこんな状態でいいのかと、私は本当に憂える状況でございます。先ほど情報収集を行って、これからそれを様子を見るということですけれども、じゃ、具体的にどのように情報収集をするのか、あるいはもう既に先進的に行っているところに勉強に行かれるのか、あるいはそのようなドクターを招いて庁内でも勉強を行うのか、それをまずお伺いしたいと思います。
 そして、先ほどの御答弁、間違っております。財団法人の保健医療公社の職員、この職員は都の職員、ドクターでございます。そして既に40件の治療を行っております。答弁が違っております。40件もないという御答弁ですけれども、訂正していただきたいと思います。
 それからあと、いろいろと患者さんを診ていくうちに、髄液漏れじゃないのか、あるいはもしかしたらという、そのような方もいらっしゃると思うんですね。そのときに県立病院ではもうその時点でストップしてしまうのか。例えば手術をしますよね。おなかを切ります。そしてそれが保険適用ではないからとそこでストップするんですか。そういう意味で、保険適用外の診断はどの程度千葉県の病院では行っているのか、県立病院の中で行っているのか、それをお伺いします。
 以上です。

◯説明者(大槻幸一郎君) ブラッドパッチ療法の県立病院の今後の研究、対応について、さらに現在の保険適用外症例についての技術的問題については、後ほど病院局長からお答え申し上げますが、先ほど私が東京都と千葉県との違いの御質問に対してお答え申し上げましたのは、あくまでも東京都の都立病院での具体的症例はないというふうに申し上げたわけでございます。御指摘の財団法人、その辺については、既に公社として移管された中で運営を行っているというふうに承知しております。

◯説明者(崎山 樹君) 保険外適用の治療法をどのように取り組むのかというふうな御質問だと思いますが、私ども県立病院に限りませず、保険医療機関が遵守しなければならない保険医療機関及び保険医療担当規則におきまして、高度先進医療と厚生労働省で認可されたもの以外で、承認されていなければ、保険診療と承認されていないものを診療行為を行うことができません。したがいまして、その保険診療と認められた範囲内で医療行為を行っているということでございます。

◯山崎県議 保険適用外のものが1つもないという御答弁でしょうか。それはお伺いしたいと思います。
 そして、後でそれは御答弁いただきたいと思いますけれども、そんなはずはないと思います。それはあり得ません。もう既に現場の先生からも伺っておりますので。
 それから、患者がいて、初めて病院が必要であります。医学は日進月歩、進化しております。いつの時代にあっても、患者の苦しみ、痛みを取り除くことをモットーに医療は行われるべきであります。特に県立病院は多数の県民の皆さんの健康を守るという役割を果たすべきであります。県立病院こそ脳脊髄液減少症に門戸を開くべきであると考えます。
 現にむち打ち症等で長年苦しんでいられる人々の救済に、県としては全く何も行わないということは信じられない思いであります。交通事故等によるむち打ち症はまさに現代病の1つと考えられます。それほどこの病気は現代社会の中から切り離すことのできない重大な問題を秘めた病気であるという証拠でもあります。周囲の無理解による冷たい仕打ち、現実的に県立病院も大変冷たい仕打ちをしております。交通事故の損害賠償問題、治療費さえももらうことができず、仮病ではないかと疑われて、逆に裁判で訴えられるケースさえ出ております。このように、患者並びに家族の苦労ははかり知れません。
 実は平成14年のことなんですけれども、千葉県の循環器医療センターにおいて、髄液漏れの患者が検査を求めまして、約3カ月間、ありとあらゆる検査をしました。ところが、どこにも異常なしということで薬1つももらわないで帰されました。そして、その患者さんはもうたびたび失神したり、頭痛、そして不眠、さまざまな症状が出て大変苦しい思いをしていました。そして、他県に行って検査をしたところ、髄液漏れということが発見されまして、そしてブラッドパッチを受けて、今は見事社会復帰しております。その患者さんと一緒にこの前、循環器医療センターを訪れました。そうしたら、ドクターは何と言いましたか。髄液漏れはずっと前から知っていると偉そうに言ったのではありませんか。治療しないことに決めているから検査もしないと、そのように言っているんですね。これが県立病院の実態です。
 脳脊髄液漏れを知っていると言いながらも、患者の苦しみをよそに、治療はおろか診断さえ行わないのが千葉県の病院の現状です。実際平成14年に髄液漏れを本当に知っていたかどうかは疑われる問題でございますけれども、何とも言いようがない情けない状況にあきれ果ててしまいます。患者の苦しみなど全く考えることさえしないのが千葉県の医療の実態である、そういうふうに考えて間違いないでしょうか、お伺いします。

◯説明者(崎山 樹君) 保険診療として承認されていない医療は、がんセンターで行っております肺がんの免疫療法、昨年高度先進医療に認定されまして、組織そのものが特定承認保険医療機関に認定されました。そこで行っているのみでございます。
 それから、情報収集をどのように行っているかということに関しましては、関連した学会、それから和雑誌、洋雑誌等の論文発表等がなされております。それらは客観的な評価を得たものと受けとめまして、そういうものの情報を収集して解析を行っております。
 以上でございます。
◯赤間県議
昨日も代表質問において脳脊髄液減少症について取り上げ、元都立病院、現在の財団法人東京都保健医療公社で治療しているが、千葉県と東京都はどこが違うのかと質問した際、「都立病院での治療実績はありません」と、全く求めていない答弁をされました。都立病院の組織が変わったことを踏まえ、事前に質問の趣旨を伝えていたにもかかわらず、全くすり替え答弁をされたわけであります。脳脊髄液減少症の治療に一生懸命取り組まれている東京都に対し、しかもテレビ中継されている中で大変失礼ではないでしょうか。その場しのぎの答弁をして平然としていられる、その姿勢が大変問題であります。議会の中での審議は、この議場の中、議会の中をうまくくぐり抜ければいいという、そんな問題ではありません。これは600万県民に対して答弁をしているのだという真摯な姿勢で答弁をすべきであります。私1人をうまくごまかしたからといって、それで終わるものではありません。答弁は県民の皆さんに対して行っているのだという自覚を持つべきであります。間違ったのなら間違った、変更があれば変更があったとなぜ言えないのか。公明党は、調査なくして発言なしです。少なくとも議会質問で取り上げるからには、こちらも真剣に県民の声に耳を傾け、現場の声を代弁しているわけであります。



2006年平成18年9月定例会(第5日目)
◎赤間県議
次に、脳脊髄液減少症についてお伺いいたします。
 まず初めに、学校教育における脳脊髄液減少症の問題についてお伺いをいたします。
 交通事故、スポーツ障害等、身体への強い衝撃により、脳脊髄液が漏れ続ける症状を脳脊髄液減少症といい、最近はテレビや新聞等で毎日のように報道されるようになりました。裁判になった大分県のケースは、中2の女子生徒が体育の授業中、男子生徒がけったボールが頭に当たり、脳脊髄液減少症となったにもかかわらず、学校の対応が悪く、災害共済給付も却下され、高2となった現在もなお後遺症で苦しんでいるという、大変残念なケースであります。また、このケースは、子供に悪霊がついていると地元市教育委員会から県教育委員会に報告書が提出、受理されておりました。
 本県の小・中・高校においても同様に授業や部活動中に事故が発生し、いまだその原因も不明のまま苦しんでいる児童生徒は多数いるはずです。しかし、事故後早期に適切な処置、水分補給し、安静にしていることを行っていれば、脳脊髄液減少症はかなりの率で防ぐことができるとも言われています。お金をかけなくても、教員への周知徹底により、多くの子供が救われるのです。
 そこで、お伺いをいたします。
 脳脊髄液減少症について教員研修を行い、学校の安全管理マニュアルを作成して、事故の未然防止を図るべきと考えるが、どうか。
 次に、脳脊髄液減少症患者の相談窓口の設置についてお伺いをいたします。
 山梨県では、患者の方々が県庁を訪れ、治療体制の充実や病気の周知などを求めて、要望書と署名を提出した際、要望書を受け取った健康福祉部長は、病院の相談窓口を県健康増進課に置き、保健所などで相談に応じられるようにすると回答。
 そこで、お伺いをいたします。
 千葉県として、脳脊髄液減少症患者の相談窓口を設置すべきと考えるが、どうか。
 次に、県立病院における脳脊髄液減少症患者への対応についてお伺いをいたします。
 脳脊髄液減少症は、司法の場において、交通事故との因果関係が認められ、医療の分野においても10月20日、日本脳神経外科学会総会において脳脊髄液減少症シンポジウムが行われる予定となっております。
 平成14年の事例ですが、千葉県の循環器病センターにおいて、髄液漏れの患者がありとあらゆる検査を受けました。ところが、どこにも異常なしということで、薬一つももらわないで帰されました。今になって思えば、おかしな薬をいただかなくて不幸中の幸いでした。その患者さんは当時、たびたび失神、不眠等、その他さまざまな症状で大変苦しい思いをしておりました。その後、他県で脳脊髄液漏れが発見をされ、ブラッドパッチ治療を受けて、今は見事、社会復帰をしております。
 先日、私はその患者さんと一緒に循環器病センターを訪れました。その際、脳神経外科部長は驚く発言をしました。「髄液漏れはずっと前から知っていた。しかし、国で認められていない病気の治療を前提とした検査はしません。それが県立病院なのです」と言うのです。病名がわかっていても、患者に伝えない。このようなところを病院と言えるのでしょうか。患者は病名がわかることだけで救われるわけです。
 実際に担当部長が平成14年当時、本当に髄液漏れを知っていたかどうかは疑われるわけですけれども、情けなく、あきれ果ててしまいます。もし、自分の子供や家族が苦しんでいて、県立病院で同じような対応をされたら、どうしますか。
 県民の税金で最先端の機械を導入しても、患者の求める検査さえ行わないのであるなら、だれのための医療機関なのでしょうか。一体、脳脊髄液減少症で苦しむ千葉県の患者はどうしたらいいのでしょうか。
 そこで、お伺いをいたします。
 県立病院において、脳脊髄液減少症患者に対し、検査及び治療を行うべきと思うが、どうか。
 次に、食育及び食の安全についてお伺いいたします。
 昨年の6月、公明党の主導で食育基本法が制定をされ、千葉県においても現在、県民の皆さんや専門家の意見を聞いて食育推進計画を策定中とのことです。食育推進の目的は、県民の皆さんが健康になるということです。推進計画策定に当たっての基本は、実践しやすいことが何よりも求められます。子供も高齢者も、また男女を問わず、実践して必ず健康という結果を得られるもの、教条的でなく、具体的なものが基本であると考えます。

◯説明者(山口忠則君) 私からは子育て支援関連4問、それから脳脊髄液減少症対策1問、そして食品の安全性確保についての質問1問、計6問につきましてお答えをいたします。

次に、脳脊髄液減少症対策についての御質問でございますが、県として相談窓口を設置すべきと考えるがどうかという御質問でございますけれども、県の各健康福祉センターでは、保健や福祉に関するさまざまな相談に応じているところでございますが、その中で平成17年6月から、脳脊髄液減少症に関する一般的な健康相談に対しましても、関係資料を備えて対応できるようにしております。これまでの相談実績は、平成17年度が13件、平成18年度は8月末で2件となっております。今後、健康福祉センターで脳脊髄液減少症に関する相談を実施していることを県民に周知するよう、努めてまいります。


◯説明者(近藤俊之君) 私からは、脳脊髄液減少症対策についてお答えさせていただきます。
 脳脊髄液減少症について、県立病院でも検査・治療を行うべきと考えるが、どうかとの御質問でございます。
 現在、県立病院におきましては、患者さんの症状から、医師は診断のため必要とした検査を行い、その結果、髄液漏れの疑いが認められた場合は安静療法等、保険診療上認められる範囲で最善と判断した治療を行っているところです。
 なお、そうした治療によって十分な効果があらわれないような場合につきましては、患者さんの意向を踏まえて、他の医療機関への紹介も含めて、必要な情報提供等に努めているところであります。
 現時点で、脳脊髄液減少症及びブラッドパッチ療法につきましては、科学的根拠に基づく診断基準や治療法等が確立されておらず、県立病院において採用する予定はありませんが、脳脊髄液減少症に対する社会的関心が高まりつつあることは認識しており、今後の国及び関係学会の動向等につき情報収集に努め、適切・適正に対処してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◯説明者(佐藤健太郎君) 私からは教育問題2問、脳脊髄液減少症対策1問、ホースセラピー2問、計5問についてお答えいたします。
次に、脳脊髄液減少症について、教員研修を行い、学校の安全管理マニュアルを作成して、事故の未然防止を図るべきと考えるがどうかとの御質問でございますが、県教育委員会では、新しい疾病の発見や診断項目、治療方法の改善について国等から情報提供があった場合には、その都度、周知を図るとともに、養護教諭や保健主事を対象とした各種研修会を実施しております。
 また、体育活動等に伴う事故の未然防止についての通知を発し、各学校において適切な指導ができるよう努めているところでございます。
 脳脊髄液減少症につきましては、脳神経外科学会において研究発表が行われるなど、徐々に広がりを見せておりますが、その病態はさまざまで、医師によって見解や評価が異なっており、今後、医学界の評価や研究の進捗状況及び国の動向等の情報収集に努め、教職員にとって必要な対応を検討してまいります。


◎赤間県議

それから、質問でございますけれども、学校現場における脳脊髄液減少症の問題でございますけれども、これに関しましては今後の動向を見たいということでございますけれども、実は中学生の10%が起立性調節障害というふうに言われております。これはどういったものかといいますと、朝起きられないですとか、立っていると気分が悪い、全身がだるいなどの症状ということで、脳脊髄液減少症の症状と大変似ているということで、日本小児心身医学会に所属するお医者さん方も脳脊髄液減少症に大変に興味を持っているということでございます。
 中学生の1割ということで、大変に比率が高いわけでございますが、特に指導指針の中で、もともとこういった児童は水分の補給が必要であるということを踏まえて、水分補給を指導しておりますけれども、特に私が気になるのは、こういった症状を呈する子供たちに横になってはいけないですとか、血圧を上げるための薬を服用するですとか、こういったことがされているみたいでございます。これは実は脳脊髄液減少症の患者にとっては、まさにやってはいけないことです。髄液漏れの場合は必ず水分を補給した後、横になって静かに安静にしていれば症状がおさまり、その後深刻な事態に陥らないということでございますので、中学生の1割が陥るこの症状と脳脊髄液減少症は全く対処の仕方が違うんだということを徹底するためにも、まずは学校の現場に脳脊髄液減少症というのはこういった病気で、こういった対策をとらなければならないということを周知徹底をしていただきたい。
 教師による誤った指導をなくすためにも、脳脊髄液減少症の対応についての周知徹底を行うというふうに、先ほど教職員への必要な対応というふうに御答弁いただきましたけれども、必要な対応というのは、私は、早急な周知徹底によって、この大分県のような悪霊がついたとか、ばかなことを言われないような、こういった症状を見て適切に対応できるような、こういった周知徹底をしていただきたい、このように思います。
 それから、県立病院でございますけれども、先ほど、保険診療費の認められる範囲ということでございますけれども、保険診療費の認められる範囲ということは、国によって保険適用にならなければ脳脊髄液減少症患者の検査及び治療、ブラッドパッチ治療をやらないということとイコールだと思います。ぜひ通院している、また入院している患者がテレビを見て、脳脊髄液減少症のテレビ、NHK等盛んにやっております。そういったテレビを見て、先生、もしかしたら私も髄液漏れているかもしれないけれども、検査していただけますかと、こういった病院で語ったときに、これは髄液漏れだから治療はしない、検査はしないということであれば大変に患者は不幸であります。
 何よりも、検査、写真を1枚撮るだけで髄液漏れかどうかわかる、こういったことでございますので、ぜひ前向きに、検査だけでも──治療していただきたい、こういったことまでは要求をしておりません。治療のための検査ですね。写真を撮る、こういったことで髄液が漏れているかどうかということを患者が求めた場合、患者の自己責任によって検査を行っていただくよう、それに関しての御答弁をいただきたいと思います。
 以上です。

◯説明者(佐藤健太郎君) 脳脊髄液減少症に対する学校での周知だと思いますが、先ほど私、教職員への必要な対応と御答弁申し上げましたけれども、その中にはやはり生徒の安全というものを第一に考える対策というものが含まれております。したがいまして、これからのいろいろな研究の成果とか、あるいは国での対応、そういうものを踏まえながら、やはり生徒の安全の対策の一つとして、各種研修会等におきまして脳脊髄液減少症についての注意喚起と申しますか、そういうものについて鋭意対応を検討してまいりたいと考えているところでございます。
 以上でございます。


◯赤間正明君 先ほど保健センターのところで、県民に対して相談窓口を設けて、脳脊髄液減少症の相談やっているということをアピールしたい、こういった話がございました。しかし、おくれているのが教育現場と、そして県立病院です。今、病院局長のお話ですと、写真は撮るというふうにおっしゃいましたけれども、脳脊髄液減少症漏れの患者は髄液漏れかどうかを検査する、そういった具体的な方法に基づいた写真の撮り方、写真の撮り方自体が問題なわけでございます。ですから、髄液漏れかもしれないと患者が訴えた際に具体的に髄液漏れかどうかを判断する、こういった写真の撮り方をしていただけるのかどうか、お伺いいたします。
 そして、学校現場におきましては、ぜひ脳脊髄液減少症、こういった具体的な形での教員への周知徹底を強く要望いたします。
 以上です。



平成18年12月定例会(第3日目)
○山崎 とよこ
実は、不登校の児童・生徒のサインは、交通事故やけがにより脳脊髄液が漏れて発症する脳脊髄液減少症の児童・生徒の症状と全くといってよいほど同じであります。学校に行きたい、だけれども、行けないのであります。
 不登校の原因ともなっております脳脊髄液減少症の児童・生徒の置かれている現状の重大さに、このたび初めて文部科学省から、脳脊髄液減少症の周知徹底が図られることになりました。
 交通事故やスポーツ事故など、身体に衝撃を受けることにより脳脊髄液が漏れて発症する脳脊髄液減少症について、文部科学省は幼稚園から大学までの学校現場に周知徹底することを明らかにいたしました。
 発症が疑われる児童・生徒には、医療機関の受診を指導させる方針。そして、医学界で発症報告が増加していることや、患者側の、教師や同級生が子供を苦しめているとの声を重視したものであります。
 学校に行きたくても行けない状態を不登校といいますけれども、そのような大きなくくりで見られ、外面からは症状が見られないわけで、怠け者と言われ、ほとんどがいじめの対象となってしまい、周囲の無理解に耐えられなくて自殺に追いやられたケースもあります。不登校の生徒の中では、脳脊髄液減少症の児童・生徒はかなりの割合でいるものと思います。
 そこで伺います。
 教育委員会は不登校の原因をどうとらえ、その改善に向け、特に原因別対応など、どのような対策を講じているのか。また、不登校が改善された事例はどのようなものがあるのか伺います。
 また、起立性調節障害の生徒は中学生の約1割ということでありますけれども、この中に脳脊髄液減少症の生徒が含まれているものと思いますけれども、本県の場合はどうか伺います。
 また、9月議会におきまして、学校現場における脳脊髄液減少症対策に関する質問に対して、現場で大変苦しい思いをしている生徒がいるのにもかかわらず、全く無責任な答弁でありました。しかし、現在は国において、周知徹底を図るという画期的な文部科学省の答弁がありました。千葉県としても早急に対策を図るべきと考えるが、どうか。
 次に、脳脊髄液減少症の検査及び治療について伺います。
 先般、日本脳神経外科学会の総会にて、脳脊髄液減少症の治療のためのガイドラインを策定する方向性が示されました。これを受けまして、専門医より暫定的なガイドラインが示されたところであります。
 このように、脳脊髄液減少症に関する情報は日々前進しております。県立病院での検査及び治療を早期に開始すべきであります。交通事故やスポーツ外傷等、患者数も日々増加の一途をたどっております。早期に治療を受ければ、症状も軽く済むと言われております。患者の痛みを軽くするのと同時に、医療費の削減にもつながるわけであります。
 千葉県民の健康を守るために存在する県立病院で、一刻も早く脳脊髄液減少症の検査及び治療を行うべきと考えるが、どうか。

○説明者
次に、千葉県民の健康を守るために存在する県立病院で、一刻も早く脳脊髄液減少症の検査及び治療を行うべきと考えるが、どうかとの御質問ですが、脳脊髄液減少症につきましては、今後、日本脳神経外科学会において関係学会と連携しながら、診断基準等に関するガイドラインの作成等に向けた具体的検討が進められるものと聞いております。県立病院といたしましては、診断、治療等に関する基準が確立し、保険診療が認められる段階になれば、適切に対応していきたいと考えており、当面は現在の保険制度の範囲内で最善の治療を行うとともに、関係学会や国の動向等に関する情報収集等に努めてまいりたいと考えております。
 以上、お答えいたしました。

次に、起立性調節障害の生徒の中に脳脊髄液減少症の生徒が含まれていると考えるが、本県の状況はどうかとの御質問でございますが、医師から起立性調節障害と診断されている生徒については、各学校において健康診断や保護者からの申し出等により状況を把握しているところでございます。
 なお、脳脊髄液減少症につきましては、その病態がさまざまで、医師によって見解や評価が異なっていることから、今後、医学界の評価や研究の進捗状況、さらには国の動向等の情報収集に努め、各学校における状況把握の方法等について検討してまいります。
 次に、脳脊髄液減少症を文部科学省は周知徹底を図るとのことだが、本県としても早急に対策を図るべきと考えるが、どうかとの御質問でございますが、県教育委員会では脳脊髄液減少症への関心が高まっていることから、県内の全公立学校の担当者等を対象とし、学校保健についての指導力の向上を図るために開催した千葉県学校保健研修会におきまして、脳脊髄液減少症に関する資料を配付するなど、各学校において適切な指導ができるよう注意喚起したところでございます。今後、国の動向等を踏まえながら、さらなる対応を検討してまいります。

○山崎とよこ
同じ不登校と一口に申しても、例えば、病気の場合でも脳脊髄液減少症の方もいらっしゃる、あるいはADHD等発達障害の方、アレルギー疾患の方、また児童虐待の方、いろいろといられます。そういう人たちを一人一人をしっかり観察して、記録に残していくことです。これがとても重要です。これを記録にしっかり残して、カルテのようなものなんですけれども、それを行いますと、何がそこのもともとの原因なのかというものが見えてまいります。そのとき初めて、適切な対応ができるわけです。いろいろ複雑に絡まっていますので、そのように客観的にお一人お一人をしっかり見ていく、これが最重要なことだと思います。
○説明者
それから、脳脊髄液減少症についてでございますが、これもやはり先ほど御答弁申し上げましたけれども、この現象について十分理解するように、そういう一つの資料ですけれども、リーフレットを保健の研修大会のときにお配りしたわけでございます。そういうような周知につきまして、引き続き国等の動向等も踏まえながら、どういうような周知がいいのか、それは検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。
平成
18年12月定例会(第3日目)
○山崎 とよこ
実は、不登校の児童・生徒のサインは、交通事故やけがにより脳脊髄液が漏れて発症する脳脊髄液減少症の児童・生徒の症状と全くといってよいほど同じであります。学校に行きたい、だけれども、行けないのであります。
 不登校の原因ともなっております脳脊髄液減少症の児童・生徒の置かれている現状の重大さに、このたび初めて文部科学省から、脳脊髄液減少症の周知徹底が図られることになりました。
 交通事故やスポーツ事故など、身体に衝撃を受けることにより脳脊髄液が漏れて発症する脳脊髄液減少症について、文部科学省は幼稚園から大学までの学校現場に周知徹底することを明らかにいたしました。
 発症が疑われる児童・生徒には、医療機関の受診を指導させる方針。そして、医学界で発症報告が増加していることや、患者側の、教師や同級生が子供を苦しめているとの声を重視したものであります。
 学校に行きたくても行けない状態を不登校といいますけれども、そのような大きなくくりで見られ、外面からは症状が見られないわけで、怠け者と言われ、ほとんどがいじめの対象となってしまい、周囲の無理解に耐えられなくて自殺に追いやられたケースもあります。不登校の生徒の中では、脳脊髄液減少症の児童・生徒はかなりの割合でいるものと思います。
 そこで伺います。
 教育委員会は不登校の原因をどうとらえ、その改善に向け、特に原因別対応など、どのような対策を講じているのか。また、不登校が改善された事例はどのようなものがあるのか伺います。
 また、起立性調節障害の生徒は中学生の約1割ということでありますけれども、この中に脳脊髄液減少症の生徒が含まれているものと思いますけれども、本県の場合はどうか伺います。
 また、9月議会におきまして、学校現場における脳脊髄液減少症対策に関する質問に対して、現場で大変苦しい思いをしている生徒がいるのにもかかわらず、全く無責任な答弁でありました。しかし、現在は国において、周知徹底を図るという画期的な文部科学省の答弁がありました。千葉県としても早急に対策を図るべきと考えるが、どうか。
 次に、脳脊髄液減少症の検査及び治療について伺います。
 先般、日本脳神経外科学会の総会にて、脳脊髄液減少症の治療のためのガイドラインを策定する方向性が示されました。これを受けまして、専門医より暫定的なガイドラインが示されたところであります。
 このように、脳脊髄液減少症に関する情報は日々前進しております。県立病院での検査及び治療を早期に開始すべきであります。交通事故やスポーツ外傷等、患者数も日々増加の一途をたどっております。早期に治療を受ければ、症状も軽く済むと言われております。患者の痛みを軽くするのと同時に、医療費の削減にもつながるわけであります。
 千葉県民の健康を守るために存在する県立病院で、一刻も早く脳脊髄液減少症の検査及び治療を行うべきと考えるが、どうか。

○説明者
次に、千葉県民の健康を守るために存在する県立病院で、一刻も早く脳脊髄液減少症の検査及び治療を行うべきと考えるが、どうかとの御質問ですが、脳脊髄液減少症につきましては、今後、日本脳神経外科学会において関係学会と連携しながら、診断基準等に関するガイドラインの作成等に向けた具体的検討が進められるものと聞いております。県立病院といたしましては、診断、治療等に関する基準が確立し、保険診療が認められる段階になれば、適切に対応していきたいと考えており、当面は現在の保険制度の範囲内で最善の治療を行うとともに、関係学会や国の動向等に関する情報収集等に努めてまいりたいと考えております。
 以上、お答えいたしました。

次に、起立性調節障害の生徒の中に脳脊髄液減少症の生徒が含まれていると考えるが、本県の状況はどうかとの御質問でございますが、医師から起立性調節障害と診断されている生徒については、各学校において健康診断や保護者からの申し出等により状況を把握しているところでございます。
 なお、脳脊髄液減少症につきましては、その病態がさまざまで、医師によって見解や評価が異なっていることから、今後、医学界の評価や研究の進捗状況、さらには国の動向等の情報収集に努め、各学校における状況把握の方法等について検討してまいります。
 次に、脳脊髄液減少症を文部科学省は周知徹底を図るとのことだが、本県としても早急に対策を図るべきと考えるが、どうかとの御質問でございますが、県教育委員会では脳脊髄液減少症への関心が高まっていることから、県内の全公立学校の担当者等を対象とし、学校保健についての指導力の向上を図るために開催した千葉県学校保健研修会におきまして、脳脊髄液減少症に関する資料を配付するなど、各学校において適切な指導ができるよう注意喚起したところでございます。今後、国の動向等を踏まえながら、さらなる対応を検討してまいります。

○山崎とよこ
同じ不登校と一口に申しても、例えば、病気の場合でも脳脊髄液減少症の方もいらっしゃる、あるいはADHD等発達障害の方、アレルギー疾患の方、また児童虐待の方、いろいろといられます。そういう人たちを一人一人をしっかり観察して、記録に残していくことです。これがとても重要です。これを記録にしっかり残して、カルテのようなものなんですけれども、それを行いますと、何がそこのもともとの原因なのかというものが見えてまいります。そのとき初めて、適切な対応ができるわけです。いろいろ複雑に絡まっていますので、そのように客観的にお一人お一人をしっかり見ていく、これが最重要なことだと思います。
○説明者
それから、脳脊髄液減少症についてでございますが、これもやはり先ほど御答弁申し上げましたけれども、この現象について十分理解するように、そういう一つの資料ですけれども、リーフレットを保健の研修大会のときにお配りしたわけでございます。そういうような周知につきまして、引き続き国等の動向等も踏まえながら、どういうような周知がいいのか、それは検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。


◯赤間正明委員 水道局長の明確な御答弁、大変にありがとうございました。特に市民の方が期待をしておりますので、ぜひ強力に推進をしていただきたい、このように思っております。
 次に、脳脊髄液減少症について、脳脊髄液減少症対策の推進についてお伺いをいたします。特に学校現場における対策の推進でございます。交通事故やスポーツ障害で脳脊髄液が漏れて、頭痛、目まい等、体調不良で苦しむ生徒がふえております。最近の医療では、事故後、早期に適切な処理―これは水分補給と安静でございますけれども、これを行っていれば重症に至ることを防げることが明らかになってまいりました。文部科学省は、こうした情報について幼稚園から大学まで周知徹底することを決定をいたしました。
 そこでお伺いいたします。文部科学省は、脳脊髄液減少症について徹底することを示したが、千葉県教育委員会として、その重要性をどのようにとらえているのか。

◯佐藤教育長 県教育委員会といたしましては、脳脊髄液減少症への関心が高まっておりますことから、児童・生徒の安全対策の一つとして、県内の全公立学校の担当者等を対象としまして、学校保健についての指導力の向上を図るため開催いたしました千葉県学校保健研修会等におきまして脳脊髄液減少症に関するリーフレットを配付するなど、各学校において適切な指導ができるよう注意喚起に努めているところでございます。今後も引き続き医学界の評価や研究の進捗状況、さらには国の動向等の情報収集に努め、教職員にとって必要な対応を検討してまいります。
 以上でございます。

◯赤間正明委員 実は私自身が文部科学省に周知徹底の署名をお持ちしたわけでございますけれども、なぜ文部科学省が脳脊髄液減少症の周知徹底を表明するに至ったのか。それは、文部科学省が脳脊髄液減少症が不登校の大きな要因となっているとの認識を示したからであると、私はその場にいて実感をいたしました。千葉県としても、今御答弁がありました学校保健研修会の資料配付など、動き出しております。それは高く評価いたしますけれども、しかし、教育現場において、現実に中学生の例えば1割、10%と言われております起立性調節障害と間違われて、その対処方針として示されます、例えば横になってはいけない、血圧を上げる薬を飲まされる、こういった、脳脊髄液減少症のもし髄液漏れであれば全く正反対の対処がなされてしまいまして、子供の身体を大きく損なってしまうわけでございます。文部科学省がいまだ保険適用にもなっていない段階で脳脊髄液減少症の周知徹底を図るということを表明した、そのことの重大さをもっと真剣にとらえていただきたいと、私は強く要望いたします。
 また、現在、この脳脊髄液減少症の治療に関してでございますけれども、ブラッドパッチについては保険適用が認められておりません。今後は一日も早い保険適用が求められておりますけれども。
 そこでお伺いいたしますが、脳脊髄液減少症に対する県立病院の検査、治療の考え方についてお伺いいたします。

◯近藤病院局長 脳脊髄液減少症に関しましては、現在、関係学会におきまして、診断基準や治療方針等の確立に向けた検討が進められているが、まだ結論を得るに至ってないと承知しております。県立病院としましては、診断及び治療の基準が確立し、保険適用が認められる段階になれば、県民ニーズ等も勘案の上、適切に早期に適用できるように対応していきたいと考えております。当面は国及び関係学会等の動向にこれまで以上に注意を払い、十分な情報に努めてまいりたいと考えてます。
 以上でございます。