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脳脊髄液減少症の診断・治療の確立に関する要望書 脳脊髄液減少症は、交通事故やスポーツ外傷等、身体への強い衝撃により、脳脊髄液が漏れ、減少することによって引き起こされ、頭痛、めまい、耳鳴り等、多種多様な症状が現れるのが特徴です。しかし、その治療法であるブラッドパッチ療法については、いまだ保険適用されないため、治療を実施している病院も少なく、高額な治療費負担により、患者さんは大変厳しい環境の中におかれています。 実は、平成18年、渡辺孝男参議院議員(現公明党脳脊髄液減少症ワーキングチーム座長)の予算委員会にての質問により、脳脊髄液減少症の診断基準を定めるための研究班(主任研究者・山形大の嘉山教授)が発足しました。 地方におきましても、47都道府県120市町村で意見書(脳脊髄液減少症の研究とブラッドパッチ治療の保険適応を求める意見書)が可決され、更に現在、46道府県147市町村の公式HP(平成22年9月28日現在)で、脳脊髄液減少症の治療可能病院が公開されるまでになりました。また、平成19年には、文部科学省から各都道府県の教育関係機関に[学校におけるスポーツ外傷などの後遺症への適切な対応について]の事務連絡が出されました。 平成19年度から開始された研究班による「脳脊髄液減少症の診断・治療の確立に関する研究」事業は、平成22年から更に3年間延長となり、そして遂に、診断基準作成に必要な100症例が本年8月に集まりました。今後は、画像ワークグループにより、100症例の分析作業に入るものと思われます。そこで、世界で最も権威のある脳神経外科分野の専門紙JNS(ジャーナルオブニューロサージェリー)におきまして「RI検査の論文」で高い評価を得た守山英二医師を画像ワークグループに入れていただき、脳脊髄液減少症の診断基準を速やかに定め、さらには、ブラッドパッチ療法の保険適用の実現を強く要望いたします。また、適正な診断基準を定めるために、守山英二監修の「脳脊髄液減少症の診断と治療」を参考資料として採用することを要望いたします。 記 1. 「脳脊髄液減少症の診断・治療の確立に関する研究」事業においては、平成23年12月までにブラッドパッチ療法(自家血硬膜外注入)を、脳脊髄液減少症の治療法として認め、平成24年の中央社会保険医療協議会に申請し、保険適用としていただきたい。 2. 「脳脊髄液減少症の診断・治療の確立に関する研究」事業における研究成果を公表し、広く国民に周知し、脳脊髄液減少症の普及啓発の推進を図っていただきたい。 3. 脳脊髄液減少症研究班・画像ワークグループに福山医療センター・脳外科医の守山英二脳外科医を速やかに参加させ、守山英二監修の「脳脊髄液減少症の診断と治療」を参考資料として採用していただきたい。 平成22年10月13日 脳脊髄液減少症患者支援の会 代表 大平 千秋 脳脊髄液減少症・子ども支援チーム 代表 鈴木裕子 厚生労働大臣 細川 律夫 様 脳脊髄液減少症の診断・治療の確立に関する研究班 研究代表者 嘉山 孝正 様 |
参考文献
漫画 どうなってるの?脳脊髄液減少症診断基準 教えて中井さん @を(クリックしていただき
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