2007/12/19

脳脊髄液減少症の意見書が採択されました

脳脊髄液減少症の研究・治療等の推進を求める意見書
脳脊髄液減少症は、交通事故、スポーツ障害、落下事故、暴力などによる頭部や全身への強い衝撃によって脳脊髄液が慢性的に漏れ続け、頭痛、首や背中の痛み、腰痛、めまい、吐き気、視力低下、耳鳴り、思考力低下、うつ症状、睡眠障害、極端な全身倦怠感・疲労感等の様々な症状が複合的に発現する病気であり、難治性のいわゆる「むち打ち症」の原因として注目されている。
 しかし、この病気は、これまで原因が特定されない場合が多く、「怠け病」あるいは「精神的なもの」と判断されたため、患者の肉体的・精神的苦痛はもとより、患者の家族等の苦労もはかり知れなかった。
 近年、この病気に対する認識が徐々に広がり、本症の研究に取り組んでいる医師らにより新しい診断法・治療法(ブラッドパッチ療法など)の有用性が報告されている。そのような中、医学会においても脳脊髄液減少症に関して本格的な検討を行う機運が生まれつつある。長年苦しんできた患者にとってこのことは大きな光明となっている。
 しかしながら、この病気の一般の認知度はまだまだ低く患者数など実態も明らかになっていない。また、全国的にもこの診断・治療を行う医療機関が少ないため、患者・家族等は大変な苦労を強いられている。
 よって政府は、以上の現状を踏まえ、脳脊髄液減少症の研究・治療等を更に推進するため、下記の事項について早急に取り組まれるよう強く要望する。


1 交通事故等の外傷による脳脊髄液漏れ患者(脳脊髄液減少症患者)の実態調査を実施するとともに、患者・家族に対する相談及び支援の体制を確立すること。
 2 脳脊髄液減少症について更に研究を推進するとともに、診断法及びブラッドパッチ療法を含む治療法を早期に確立すること。
 3 脳脊髄液減少症の治療法の確立後、ブラッドパッチ療法等の新しい治療法に対して早期に保険を適用すること。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 平成19年12月19日

群馬県議会議長 中沢丈一
衆議院議長
 参議院議長
 内閣総理大臣
 総務大臣
 文部科学大臣
 厚生労働大臣 あて


2007/7
前小寺弘之群馬県知事 の名のもと脳脊髄液減少症の「要望書」が柳澤厚生労働大臣に7月中に提出されました。


2007/7/17
群馬県にて署名が開始されました
 
署名用紙は ワードアイコンをクリックいただき ダウンロードして
下記住所に郵送くださっても結構ですし そのままメールで添付してstaff@npo-aswp.org
に送ってくだされば 世話人小野寺様に 転送させていただきます。

尚 署名用紙に住所を記載する場合 群馬県下 町村名までで番地は省略可能でございます。

郵送先 高崎郵便局  〒370-8799
群馬県高崎市高松町5−6
(高崎市高松5−6)留め 郵便課322−2101  
群馬県脳脊髄液減少症患者会 小野寺さま

ご協力のほどよろしくお願い申しあげます。

2007/5/31
群馬県 健康福祉局保健予防課より厚生労働省所轄課に「脳脊髄液減少症の研究・治療等の推進に関する要望書」が提出されました。
 
「脳脊髄液減少症の研究・治療等の推進について」
低髄液圧症候群は、脳脊髄液が慢性的に漏れ続けることによって髄液圧が低下し、頭痛、首や背中の痛み、めまい、うつ症状、極端な全身倦怠感・疲労感などのさまざまな症状が複合的に現れる。一方、交通事故やスポーツ障害等で、同様の症状があらわれる場合があり、「脳脊髄液減少症」と呼ぶことが提唱されているが、これが難治性のいわゆる「むち打ち症」の原因として注目されてきている。
近年、低髄液圧症候群に対するブラッドパッチ療法の有効性は、医学的に確立されているものの、低髄液圧症候群が「むち打ち症」と一致するとの医学的知見は未だ不十分であるとされている。長年、いくつもの重篤な症状に苦しめられている患者及び家族は、一刻も早くそのメカニズムが究明され、治療方法が確立されることを待ち望んでいる現状にある。
よって国においては、下記の事項について適切な措置を講じられるよう特段のご配慮をお願いしたい。
 

1 脳脊髄液減少症等についてさらに研究を進めるとともに、その治療法を早急に確立するように努めること。
 
2 脳脊髄液減少症等の治療法確立後、その治療法等に対して医療保険を適用すること。