出版と購入のご案内

タイトル   『「むち打ち症」はこれで治る!』
――臨床結果でわかった「低髄液圧症候群」との驚くべき関係――
発行所 (株)日本医療企画 税込み1500円

四六判/並製(本文1C・表紙4C)/本文約224頁
編著 中井 宏 監修 篠永正道
2002年6月12日〜15日には全国大手書籍販売店で販売開始
2002年7月21日外国からの翻訳の話もでています。
在庫切れ

               

待望の本がでます.
 1999年10月より篠永ドクターを当ホームページで紹介開始して以来、累計で現在(2002年5月15日)までに600名を越える患者様をご紹介させていただきました。
ありとあらゆる、「治療をうけても良くならない、医者は殆ど話も聞いてくれない、本当に医師は信用できないなど」、どの治療を、どの病院の、どの先生が心許せるのか?
「不信」「憔悴」「疑心」に打ちのめされていた、そういう方が最後の砦としてたどり着いたのが「このホームページであると皆さんよく言ってくれます。」
低髄液圧症候群のページをみては「胸がざわめくショックを受けた」とか、ヘルニアのページを見ては、「え〜そんな症状もでるんですか?など」藁をもつかむ思いの方にとっては篠永先生の論文や存在は、なによりも「希望の光」となったことは間違いのないところだと思います。去年の今ごろのことです、低髄液圧症候群の患者さんが20名をこえ、確実に、何かの衝撃で硬膜が裂け髄液が漏れ、むち打ち症の症状がでるということが臨床結果から確実になったころのことです、篠永先生と私は深夜おそく、いつも、先生の部屋で(処置室で)「今後の対応につき相談をしてまいりました」
いずれ、この病気は「社会問題に発展するだろう」近いうちに患者は100名、200名となり。メデアも注目をせざるを得なくなるだろう、そういう時、誤った情報を流されてしまうと、歪曲された報道になってしまうと、普及されるものも、それらが弊害となってしまい、より普及に時間が掛かってしまうことになりかねない、やはり活字に残しておかなければ、という意見が双方一致し、具体的に製本向けて水面下でプロジェクトが開始されました。先生の元でむち打ち症をこえられた方たちに協力していただき、体験をかいてもらい、「患者がみても、専門家がみても納得のいく参考になる本を今後必要ですね」という意見が出て、その理想に向けて、じっくり試行錯誤を繰り返し、生の体験(実名が殆どで)あり、先生の低髄液圧症候群の臨床データーあり、先生の低髄液圧症候群のQ&Aあり、鞭打ち発生メカニズムの説明あり(人体解剖図)を利用してなどして、そして、要約納得いく物が、約1年を掛けゆっくり時間を掛けて、いよいよ完成し、2002年6月前半に全国一般書店の店頭にならぶこととなったのです。

 内容は「むちうちのルーツ」 むち打ちとはという基本的な事からはじまり、今現在のむち打ち症の治療や認識判断の見解を述べ、そこにあたらしい発見として、低髄液圧症候群という病気がむち打ち症になる可能性がはあるということに触れていき、篠永先生の臨床データー(写真)などを組み込み、わかりやすくQ&Aで解説が加えられています。その後実際皆さんの体験が入ります、低髄液圧症候群の体験が10題、その他、ヘルニア(フォラミノトミ-手術)、脊椎間狭窄症、胸郭出口症候群など、先生の技術で一般的に必要とされている日数以上に早く改善完治された体験を加え全部で20題になります。なかでも低髄液圧症候群の体験は感動であります。
もったいなくも私の体験ものります。まさしく、この1冊は完全にむち打ち症克服実用書となっております。
また低髄液圧症候群の体験のうち2題は慢性疲労症候群の疑いがあったかたの体験ですので、慢性疲労症候群のかたにも充分満足のいく内容になっています。




『「むち打ち症」はこれで治る!』
―臨床結果でわかった「低髄液圧症候群」との驚くべき関係―

一部内容を紹介しましょう  「はじめに」の部分です。

はじめに

 日本での交通事故は、実に年間一〇〇万件にも上るといわれています。単純計算でいえば、三〇秒に一回の割合で交通事故が起きていることになります。車に乗っていて、後ろの車に追突された……例えば、このような事故により、頭や腰を打って「むち打ち」になるケースも決して少なくありません。
また最近は交通事故以外の原因による「むち打ち」が確実に増加しています。スキーをしていて、前の人にぶつかるのを避けようとして転倒した。スノーボードで着地に失敗して強い衝撃を受けた・・・具体的には、このようなスポーツ時の事故によるものがあげられます、その意味では「むち打ち」は決して他人事ではすまされないといえるでしょう。明日はわが身かもしれないからですから。事故の後、
 救急車で運ばれるところは、整形外科であることが一般的です。「むち打ち」は一般的には“頸椎間の靱帯のうっ血”として、捻挫の一種にとらえられています。そのため、肩こり、手足や肩のしびれ・痛み、吐き気、頭痛といった症状も、三〜六カ月もすれば収まって当然というのが、整形外科の世界での「常識」です。
 しかし、事故から半年経っても、一年たっても、牽引療法を初め、整体や鍼治療にも通い、あらゆる手をつくしているというのにもかかわらず、いっこうに症状がよくならないという方も多いのではないでしょうか? おそらく、皆さんの周りにも、きっとそのような方が少なくとも一人はいらっしゃることと思います。
 レントゲンの検査によれば、骨の位置は正常。そのためか、お医者さんは「検査では異常がない」とおっしゃる。だけど、肩こりも、手足や肩のしびれ・痛みも、吐き気も、頭痛も自覚症状として残っている。あげくに、交通事故の被害者であるはずなのに、保険屋さんからは、まるで自分が“保険金目当てで症状があるかのように偽っている”ような扱いをされた……むち打ちの後遺症で悩まれる方に多いご経験かもしれません。
「むち打ちの後遺症の苦しみは、経験した人にしかわからない」はずです。なぜならば、痛みやしびれ、吐き気などは、決して検査の数字で客観的にとらえられるものではないからです。いくら自分が、痛い! 苦しい! つらい! と叫んでも、そのつらさは他の人では絶対に理解できないことでしょう。
 症状があるのにもかかわらず、病気としては認めてもらえません。これでは、医者不信にも陥ります。よくある例ですと、最初は優しかった会社の上司や同僚も、だんだんと、口には出さないまでも「仮病ではないか?」との疑念を含んだ冷たい視線を送ってくるようになり、会社を辞める羽目になることも多いようです。
 私自身は、交通事故でむち打ちになったわけではありませんが、実に一二年もの間、筆舌に尽くしがたいむち打ちのさまざまな後遺症に悩まされました。しかし、最終的には、無理こそできないものの、普通の人と何ら変わらない生活ができるようになりました。
 結論から先にいってしまいますと、一般的な「頸椎捻挫」という診断だけで、むち打ちの後遺症を説明するには、かなりの無理があるいうことです。特に、私の場合、ある一人のドクターとの出会いにより、「低髄液圧症候群」という診断がなされ、「ブラッドパッチ」という治療を受けた結果、ほとんど奇跡としか思えないほど、劇的な回復を果たすことができたのです。
 世の中に、医療に関する情報は氾濫しています。しかし、日本では「低髄液圧症候群」という言葉の存在自体、ほとんど知られていないのが状況です。日本は、先端医療国といわれながらも、アメリカなどに比べて遅れている点が多々あります。むち打ちを「頸椎捻挫」として単純に終わらせてしまう点もその一つといってよいでしょう